皆、口々に「あの頃へ戻りたい」と言う。
私も、そう思うことがある。
例えば初めて50ccのバイクに乗って公道を走った時。
それまでろくに旅行もしたことがなく、住み慣れた街をただ自転車で走り回っていた田舎の小僧は、まるで羽を手に入れたような気分になり「これでどこまでも行ける」という感覚に陥った。
また、初めてツーリングをした時。
「家に帰れるのだろうか」とか、50kmくらい走って「遠くまで来てしまった」なんて思ったり。
今では到底思いもしないようなことを考えた。
何も知らない自分が、未知へ飛び出す瞬間が最高にワクワクするんだ。
そんな気持ちを忘れないでいたい。
(この記事は、前ブログ「heliumucublog(雨の音、カブの音)」からインポートし、多少編集を加えたものです)