※この記事は7月10日に書かれました。
夏を追いかけた。
スーパーで買ってきたネギを放り投げて、
カップ麺で満たした腹を宥めて、
ただ一瞬、目に入った、あの山の向こうの夏を、追いかけた。
田舎道を駆けて、坂を登って、
手が届くはずもないのに、それでも近付こうとした。
追いついた時、既に夏は終わりかけていた。
田んぼの傍らにベンリィを停め、ヘルメットを取って、
今すぐにでも遠くへ行って消えてしまいそうな夏を、ただ眺めた。
田んぼの傍らにベンリィを停め、ヘルメットを取って、
今すぐにでも遠くへ行って消えてしまいそうな夏を、ただ眺めた。
それでも、追いつけた喜びに独り浸りながら、
ひぐらしの合唱をただ静かに聴いて、帰途についた。
ひぐらしの合唱をただ静かに聴いて、帰途についた。
(この記事は、前ブログ「heliumucublog(雨の音、カブの音)」からインポートし、多少編集を加えたものです)