前回: 22.8.14 2022お盆北海道ツーリング#4(厚田-宗谷岬) - 青パーカーの書き散らし(旧:heliumu-cublog)
稚内で給油を済ませておいたので安田石油で給油することも無く、宗谷の町並みを越えて、その先の森を抜けて、ここからしばらくはオホーツクの道。
いつだったか、この道を夜に走ったときはひどく感動した記憶があります。
それは、オホーツクの長い長い海岸線に沿って 自光式の矢羽根が一斉に点いては消え点いては消えを繰り返す様子がただ美しかったからです。
その光の矢印の描く弧がずっと先の知床まで続いているように見えて、もちろんそんなところまでは見えるはずはないのに、そう錯覚してしまうような大きな大地と、小さすぎる自分。原野と海しか無い恐ろしいはずの大自然のなかで、開拓者たちの道標が正確に瞬く様子が、ただただ美しい。
矢印、矢印、矢印...。
ただハンドルを握って走っているだけで充分。
空も海も道も空気も雪も、ちょっと背の高い消火栓とか変わった名前のトンネルとか、いつでも暖かく迎えてくれるセコマとか。
北海道の何もかもが好きで、ただ身を置いているだけで満足だってことに気が付きました。
そんな北海道を汚すのはもう嫌なので、帰ることにします。
毎晩液体ガスケットで止めても、走るたびに漏れ出す量が多くなってきました。
(新品エンジンくん...)
一番走りたい道東はおあずけ。
さて。
書いてなかったですが相変わらずアイドリングしません。写真を取ろうものならカメラ出しているときにエンストします。
あと、オホーツクの向かい風は強くて、浜頓別で給油したら39km/Lでした。
インジェクション化とは何なのか。
2021年始の元旦にリトルカブが焼き付いた場所まできました。
詳しくはこちら。
(最初から読みたい方はこちら)
丘を超え、スパイクタイヤと装備の重たさで進まないリトルカブを4km押してたどり着いたバス停です。
あのときは今より腰も良くてたのしかったなぁ。
バス停でビバークしましたね。
風雪が凌げるのは素晴らしい。
このSOLのオーバーオール、通気性が悪いみたいでシュラフびちゃびちゃになりました。
去年末〜今年の年始は行かなかったから、そろそろ冬の北海道も行きたいですね。
行かなかった理由は、2021年はツーリングしない年と決めていたからです。
その代わり、主にレースのメカニックをやっていました。
そろそろ新しいことがしたいね。
鹿が怖い!
レーダーパトも怖い!!
森の影に隠れないで!!!
北海道に行くたびに想い出ができて、その土地、その場所に行くたびに昔のことを思い出して、変わったものや、変わらないものを認識して寂しくなったり(なんとなく、地元がそうなっても特に気にもしない気がするんですが、それはなぜかわからない)。
何もかも...変わらずにはいられないです。
楽しいこととか...うれしいこととか、ぜんぶ。
ぜんぶ、変わらずにはいられないです。
それでも...この場所を好きでいられますか。
(CLANNAD冒頭より引用)
蜂の宿はなくなり、ライスには労基が入り、オトンルイ風力発電所は建て替えが決まり、何度も通った道の舗装は引き直され、いたはずの人はいなくなり。
変わらずにはいられない。
そんなことは理解しているけれど、それでも変わらないでいてほしいと願うのは罪なのだろうか。
自分だって、学生じゃなくなって、社会人になって、レースをやろうとしたら腰をやって。
自分が変わろうと思っていなくても刻一刻と状況は変わって、同じ瞬間なんて1秒たりとも無くて、過ぎていった時間を追悼するにはあまりにも人生は短い。
忘れずにいようとしても忘れることもあるので、こうしてブログに書いておきます。
日記でも良いんだけど、日記の方がブログよりも続かないので...。
せめて自分が思い出せる範囲で、あのときはどうだったかが分かるように。
無数の矢羽根を越えて今日の自分があって、幾本の矢羽根を超えた先に今日の宿泊先がある。
長いオホーツクを走って、雨に打たれ鹿に恐怖しながら今日の宿泊先へ到着。
CL50
31050.7 > 31546.4(495.7km)
Trip: 1776.5km/4日
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