前回: 22.8.15 2022お盆北海道ツーリング#5(宗谷岬-興部) - 青パーカーの書き散らし(旧:heliumu-cublog)
寝床候補にたどり着くと、電気自転車でリアカーを引いている爺ちゃんがベンチにいました。
今年で80歳らしい。
これから雨が強くなるっていうじゃないか。ええそうっすね、雨雲レーダーもそんな感じです。今はそれで何でも見れるっていうじゃないの、それで、向こうのベンチで寝るんだけど、君はどこで寝るんだい。私はこの屋根がある駐輪場でテントを張って寝ます。ここは傾斜になってるから水浸しになるんじゃないの?どうでしょうね、溺れそうになったら起きます。そんじゃ、おやすみ。
そんなやり取りを経て、強くなる雨音が駐輪場のトタン屋根を叩く音で目が覚めると我が家が浸水していました。
今から寝れそうなところを探せるほど体力に余裕は無いのでこのまま寝て、朝になって起きて興部の道の駅まで行ってしばらく雨宿り。
すぐに電動リアカーじいちゃんがやってきてしばらく話しました。
リタイアして、奈良からチャリにリアカーつけて北海道まで来て、これから網走を経由して、10日掛けて函館まで南下するみたい。1日に60kmくらいしか走れないとかなんとか。
リアカーって重たくないの?と聞くと、重たいから山は登らないでなるべく平坦な道を選んでいるらしい。ほう、そんな考え方もあるのか。山を登ったほうがキレイな世界があるだろうと思ってたけど、そういうことでもないらしい。これが年の功ってやつか。
うーん、、、おこっぺも宿泊禁止か。
おこっぺの敷地にある、人々の交流を目的とした列車(ゴーサエクスプレス)も感染症対策で閉鎖。
旅人が集まって思い思いに語る世界はいつになったら帰ってくるんだろうね。
興部から30分も南に走ればオホーツクで最初の都市なんだけれど、それでもガソリンスタンドは6時からしかやってない。起きたのが四時半なので、移動するにはまだ早い。
そうさ、ガソリンが無いんだ。
雨雲レーダーです。
これが数日続けば、2018年だったかのように日勝峠が崩れ狩勝峠が崩れ、場合によってはフェリーが結構する可能性もあるので、豚丼も諦めて旭川、富良野から札幌に抜けるか...。
昨日の夜ガソリンがあれば興部から内陸に入ったんだが...。
暇が潰せたので電動リアカーじいちゃんに別れをつげ、乾ききっていない雨具を羽織り、溺れるような雨と風を浴びて紋別入り。
財布やスマホを出すのが嫌なのでエネキーの使えるエネオスで給油し、湧別方面へ。
雨の景色は好きなんだけど、箱が無いと荷物が濡れたり、カッパの具合が悪くて全身浸水してたり、止まると虹色の膜が足元にできたり、色々と参ってます。
あとびっくりするほどスピードが出ない。
風が強くて、メーターが60km/hすら差さない。
朝食に立ち寄ったセイコーマートでE-Inkのトイレコントローラーに驚き写真を取り、雨を浴びながらセイコーマートのベーコンおかかと鮭おにぎりをセイコーマートのミルクティーで流し込んで北見峠に向けて走る。
ここらへんでまた空燃比が薄くなってきて、クラッチが滑り出し、帰るんだぞー...君は無事に帰るんだぞー...とささやきながら北見峠を越えて上川、上川から旭川。
紋別から旭川に抜ける道は、ハイゼットで来たときは旭川紋別自動車道を通ったはず。
旭川では南の方を通って給油だけして美瑛へ。
蜂の宿は、もうすぐ新しいなにかに立て変わるそうです。
寝るところがなくて2階のテントに寝て、ジンギスカンを焼いて、ライスでバイトして、ふなっしーのモノマネをして、バリ伝を読んで、バイト代でカメラを買い替えて、壊れたエンジンをボアアップしてエンジンを壊して、エンジンを載せ替えて、フレームを載せ替える人を手伝って、ポケモンGoが流行って、台風でテントが浸水して、XLRを取りに来て(リンク先若い!)、ロードスターの助手席に乗って来たら笑われて。
さよなら、俺達の青春の場所。
母屋が壊れる前に来れてよかった。
どおせビチャビチャになるんですが、いつもの。
万華鏡写輪眼ッッッ!!!
ボンッ!(スッポンポン)
本当はコタン温泉に行きたかったんです。
オイルが漏れていなければ、昨日の夜に雨が降っていなければ、知床峠で星でも見てから屈斜路湖まで走って、コタン温泉に入りながら夜風に当たるなんて無謀な計画があったんです。
コタン温泉くらい好きな温泉はなかなか無いですが、この吹上露天の湯は人気があって、いろいろな人と出会えるので楽しい温泉です。
今回はおじさん3人、途中で外国の方のご家族が来られました。
話をしたのは季節移住者のおっちゃんで、職場の誰かと誰かと誰かにモト冬樹を足したような方でした。
季節移住なんてかなり理想的な話でちょっと話を聞いてみたんですが早くにリタイヤされた方みたいでした。結構お若そうに見えたんですが。
とは言いつつもぼちぼちお金は稼いでいるみたいで、冬は本州で過ごして、今みたいな夏の時期はキャンプカーで犬を連れて交互に拠点を変えて働いているみたいです。
家については、どうやら要らなくなった家を北海道の自治体が管理していて、期間を決めて貸し出してくれるような仕組みが整っていて、破格で借りることができるみたいです。
いい生活してるな〜と聞いていたんですが、やっぱり定職じゃないと暇になるらしいので、そういうのは自分でボランティア活動するとか、どこかのコミュニティに属するとか、対策しているとのことでした。
止んだ雨のなか、何もかも濡れてしまった服を身にまとって吹上露天の湯を後に。
バイクは一台も来ませんでした。
富良野に行くぜッ!
富良野だぜッ!!
車道も歩道も、町の至るところで舗装が張り替えられていました。
冬への準備かな。
きれいな顔してるだろ、ビチャビチャなんだぜ。これで。
富良野に入った途端にありえん強い雨になり、腹が減っていた自分はセイコーマートに駆け込むも、雨が軒を貫通してカツ丼に直撃して、私の手の中でどんどん味が薄くなってしまい、ついにはおつゆ状態になってしまいました。
ここまでカツ丼にありつけなくて、やっとの思いでありつけたカツ丼なのにこんなにひどいことって無いよ。
富良野から38号を通って芦別へ、芦別から桂沢湖を経由して三笠へ。
途中で太平洋フェリーを予約したら乗船まで時間がなさそうな予感で、道の駅マオイの丘公園で携行缶から1Lだけガソリンを補給して337号の早い流れに乗って苫小牧で給油。
ははは、サクって書いてあるからって楽じゃねえんだぞー(大雨)
さあ、この船に乗って帰ろう。
CL50
31546.4 > 32036.0(489.6km)
Trip: 2266.1km/5日
次: 22.8.17 2022お盆北海道ツーリング#7(太平洋-埼玉) - 青パーカーの書き散らし(旧:heliumu-cublog)
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