前: 16.12.27 年越し宗谷16 #3 苫小牧-奈井江 - 青パーカーの書き散らし(旧:heliumu-cublog)
・・・寒い、頭が痛い...
Zzz・・・ ( ゚д゚)ハッ!
朝起きるとテント内がきらびやかになってた。
一体何℃なんだ・・・??
あーあーあー(寒い)
あとでメータで確認できたのは-17℃。
夏用シュラフ2枚重ねでは尋常じゃないくらい寒くて、この夜は何度も目を覚ました。
一枚はモンベルのダウンハガー#3で、もう一枚はコールマンのペラッペラ封筒型シュラフ。
余裕かましてシュラフカバーもしてなかった。
寒い日には布団から出たくなくなるのが世の常。
でもこの日はそんな生暖かいものではなくて「出たら死ぬ」とゴーストが囁いたので、まずは落ち着いて身体を温めようとして枕元にあったはずのおにぎりを探す...。
・・・手にとってみると、それは既におにぎりではなくなっていて、ちょっと栄養のあるバキバキの氷の塊になっていた。えっ、食べれない...。
いや普通に考えれば天然の冷凍庫みたいなところに居るんだから分かるんだけど、こんなホラーよりも怖いことってある?
自分の中の常識が音を立てて壊れていく...。
仕方がなかったので震えながら外に出た。
震えは少しでも熱を生産するための恒温動物の本能。
道の駅・ハウスヤルビ奈井江でのテント泊。
これがおそらく滞在中いちばん過酷な宿泊になった。
いいか、絶対に冬用シュラフを買うんだぞ!!!
いいな!!!!!!!!!
しかし、とても良い天気。
写真奥はピンネシリとかなんとかという山々です。
そんなキレイな景色を見ていられるのもつかの間。
偏頭痛の発作が襲ってきました。
多分、この急激な温度変化と寒すぎたことで、肩が凝ってなっちゃったんだね。
頓服を飲んで、強烈な頭痛と吐き気のなか国道沿いのローソンまで走ってイートインでちょっと休憩。
アクエリとサンドウイッチで朝食を摂っているとすっかりと痛みが消えました。よかった。
そういえば昨日の夜こんなやり取りがあって、少し先で宝石氏パーティが駅寝しているらしい。
小一時間休憩して、しっかり温まってから移動開始。
青い空と、白い雪。
綺麗すぎて、生きてることが馬鹿に思えるくらいきれい。
ってことで無事迎撃成功。
寝床は掴んでいたので、出発していない可能性にかけてみた。
夏の蜂宿で一緒になったれんくんもいるじゃないか!
あとははらちゃん氏という僕とほぼ入れ違いで蜂宿にいらしたかたも。こんちゃーす。
札幌から出発してパンクやらなんやらで三笠で一泊、またまたトラブルで新十津川で一泊?、らしい。
このときもじゅえる氏のエンジンが始動しないとかなんとかで足止めを。
ピストンの首振り、オイル上がりが若干あるそうだけどエンジンが掛からないのと関係性があるかは不明とのこと。
レッグシールドを外してプラグを確認したりしてみるとガソリンでビチャビチャになっていた。
どうもECUの低温補正と始動時の補正が曲者みたいでプラグが完全に被ったとかなんとか。
冬の北海道はなにがあるかわかんないなぁ。
パーティ唯一のキャブ車、れんくんのスーパーカブ90 カスタムはこの通りアイシング対策済み。
少し面倒ではあるけどしっかりと手をかければキャブ車でもお手の物。
はらちゃん号(ちょっと見にくいけど)は風防を逆さにつけている。
雪が付着して前が見えないから少しでも低くするためだそう。
僕も風防に付着した雪でライトが乱反射して見えにくくなったことがあるのでショートバイザーとかほしいなー。
準備中、札沼線<学園都市線>の一日に一本しか走らないキハが駅に。
ちなみに2020年の5月に廃線になって、もう見れない。
結局10時を回ってからじゅえる氏のカブのエンジンが始動し、その間他のメンバーとの交流を深めた。
上の写真は左からJA07プロの「はらちゃん」、JA07の「じゅえる」氏、C90カスタムの「れんくん」、JA07の自分。全員カブ。
一緒に進んで深川の道の駅で休憩。
そういや、れんくんが舞鶴から小樽行きフェリーに乗る前に国道27号で出会っていたことを思い出した。
れんくんのカブは夏の北海道でまじまじと見ててヘッドライトが寒色系LEDだってことを覚えてたからすぐに捕まえられた。
横のスタンドで空気圧調整していたらリトルの猛者が来られました。
見ての通り軽装。僕ももっと軽くしたい!
ガソスタで空気圧の調整の話になったので、、、僕はタイヤ交換時に前後1.0にしていまいた。
噂ではビードストッパーなして0.7までイケると聞いていたのですが、パンクを経験したメンバーに話を聞くと適正まで入れてあるとか1.9とかなんとか(覚えていない)らしいので僕ももうちょっと増やしてみました。
たしか前1.8 後1.5まで上げたような気がする。*1
一路、旭川へ。
この通り、神居古潭付近の12号は一面のアイスバーン。
旭川駅近くのイオンモールにて。
こぞってラーメンを食べる。
気を利かせて、みんながみんなの水を取りに行ってしまって増えるコップ(笑)。
ここでパーティ増員。眼鏡の怪しい人=JA07 proの のっつー合流。
僕以外の3人は既に札幌で出会っていたようで、どうやらアウトドアジャンキーな人物らしい。
食事後は、それぞれの冬の北海道の走り方や装備について語り合いました。
『転びにくい速度域、転びやすい速度域』、『寒冷地におけるスマートフォンの充電』、『スノーブーツ』、『テントとシュラフ』・・・。
中でも、インジェクション車であるJA07よりもキャブ車のC90カスタムのほうが燃費が良いという話がとても興味深かった。
JA07はECUの気温補正の賜物か35km/Lほどで、C90カスタムは40~45km/Lほど。始動もさほど困難しないらしい。
あとは『ハクキンカイロ』の有用性。
実際にハクキンカイロ所持者に触らせて貰ったけどめちゃくちゃ暖かい!
・・・というか熱い。
通常の使い捨てカイロでは氷点下の外気に晒された状態で開封しても加熱反応が始まらなくて、一旦室内で開封/加熱した後に使用する必要があるんですが(体験談)、そんな手間をかけても雀の涙程度の暖しか確保できない。
それに比べて、気化したベンジンと白金の触媒作用で動作するハクキンカイロは何度も使用できて、しかも発火する恐れもなく! 最高の暖かさを12h維持できるらしい。買おう。
あと、今日1日4人で走ってみて、雪道・圧雪道・アイスバーン下ではやはり個々人の走り方の違いや速度域の違いによりペースを合わせるのが至難だったり疲労を増大させることがわかったので翌日からはパーティを組まないことで合意。ここからは自分のペースで進むのがベストだろうと。
今日はじゅえる氏、はらちゃん、のっつーの3人は国道39号沿いの道の駅・とうままでテント泊、れんくんと自分は旭川の快活クラブで寝床を確保することに。
ちなみに僕は初日に40km/hで吹っ飛んだことがまだトラウマなので、この時間からあと10kmも15kmも走るのは嫌だからという理由です。
とにかく無理は禁物。
市内を5kmほど移動して道道90号沿いの快活へ。
帰りにも寄ったから道覚えてるぜー(笑)
カブを置いて、近くのホムセンでハクキンカイロを購入。
このおっさんが超温かいの。
これがなければ多分凍死してたと思う。
いつか買うぞと思っていたけどまさか現地で調達するハメになるとは...
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(この記事は、前ブログ「heliumucublog(雨の音、カブの音)」からインポートし、多少編集を加えたものです)
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