前: 16.12.28 年越し宗谷16 #4 奈井江-旭川 - 青パーカーの書き散らし(旧:heliumu-cublog)
5日目、起きると名状しがたいNS50Fがそこに居た。
聞くところによると、海外から輸入したインジェクターとフルコンでFI化して、燃調をとりながら走っているらしい。-9℃でも一発始動。
あっ、自分がCLをインジェクション化しようとしたのはこのときの出会いがあったからか...。
旭川の朝はすき家から始まる。
理由はネカフェのすぐそこにあるから。
通称のっけ(混ぜのっけ定食)は尋常にコスパが良くてよく頼みます。
さて、れんくんとはここでお別れです。
お互いにまだ雪道走行に不安を感じており、そんな状態で一緒に走るのは良くないので。
雪の上で互いのペースがあわないと疲労も溜るし、後ろを走る人が「ブレーキ踏まなくてもいけるだろう」と思う場所で前の人がブレーキを踏むことが十分にありえるので危ないんす。
本当はパーティが多いほうが、その瞬間を共有できるので楽しい。
でもここは単独行動を選びます。
これは稚内の手前200kmにある和寒町にある高速バスのバス停です。
セイコーマートが好きすぎて結婚したんでしょうか。
いやいや、寒い地域のバス停の究極系ですね。
かんたんな囲いがあったり、ドアが付いていたりするだけではなくて立派な建物でできています。
これは多分 北海道に特有の雪の捨て方ですね、と感じてカメラを向けました。
本州の北の方になるとどうかはわからないけれど、実家の小浜の付近は空き地や川に投げ入れます。
雪が多い地域だとすぐにいっぱいになって雪を捨てられなくなるからなんじゃろか。
トイレには当たり前のように暖房。
とても北海道らしい。
こんなところにも緑色のあいつは居る。
だんだんコツを掴んできて、この日はこの旅が始まって以来の快走。
11時の時点で既に70kmを走破。
指を加えて名寄美深道路を横目に山道に。
旭川以北は見ての通り圧雪路面に雪が少し積もった感じですごく走りやすい。
ここにきてやっと雪道の走り方が分かってきたのかなー。
とにかくフロントを滑らせないように走ればOKみたい。
コーナーの進入にかけてはリアをロックさせるくらいまでブレーキが掛けられる。
このタイヤは角が立っているので、フロントを立てたままイン側に荷重を掛けてハンドルを曲げて走る。
速度は出したほうがサスペンションがしっかり動いて路面のギャップに対してふらつきが抑えられる。
美深の道の駅で昼飯。
夏に通ったとき食堂があるのを確認していましたが休みのようで。
出発時間的に僕のほうが先を走っていたのですが、道の駅で休憩がてら1時間ほどテレビを見ていて某氏に途中で迎撃を受けました。
どうやらJRのラッセル車を追っていたらしい。
ノリにノッてたら転倒。
浮いてる新雪に隠れて見えていなかったギャップにフロントが負けてスリップダウンした感じ。
右に傾いてガッシャーンと行って、水平に半回転ほどしながら反対車線の路肩にズコッ。
氷の路面なので、止めるものが無くて数十メートル飛ばされた。
生きていた。
被害はシガソケとステップが曲がったくらい。
北緯45°の夕暮れ
40号を北進。
PM4時35分ころ、日本最北の都市 稚内市街に到着。
北へ、北へ地球のマス目を刻むほど、日が落ちるのが早くなっていくのが体感できる。
稚内で北緯45.401611度、小浜で北緯35.494くらいだから地元と約10度違う計算。
ついに・・・ついに最北の都市にたどり着いた・・・・・・。
思えば北海道に入ってから5日も経っている。
こうして文字にしてしまうとすぐだけれど、本当に、本当に長い道のりだった。
そういえば稚内手前の国道40号は道路の端を示すのに朱や緑のLEDが使われているみたい。
これは所謂矢羽根やスノーポールとは違って、路面に直接光を投射しているらしい。
上の写真にもちょっとだけ写っている。
とりあえず北防波堤ドームに行ってみる。
誰か居るかなーと思ってたけど居ないみたい。一番乗りだ!!
最北の都市を楽しむ
別段特別な温泉ではないけど 最北の温泉ということもあり、果ての気分が味わえる最北の温泉「童夢」へ。
ここは夏に日本一周してたときにも来たなー。乾クラの音でNSR250のわっきーの到着がわかるっていう...(笑)
ちなみに風呂はオスパ以来。
3日くらい入っていない。臭い。
東京靴流通センターで買った3000円のブーツを脱いで、入館手続きを済ませて2階へ。
利尻に沈む夕日を眺められることが売りの温泉なので浴槽は高いところにある。
臭いので、いつもの行程を2回繰り返して身体を洗ってぽかる。
本当は臭いだけじゃなくて泡立たないから2回洗う。
露天風呂はやっていなくてガチガチの石の湯船だったので内湯でがまん。
宝石氏合流。ガラナで乾杯!
暗号電文「北の地にて飲み交わすべし」は達成!
美深でどこまで行くかという話になったときに、音威子府あたりで止まるか稚内まで走るかって話になったので、Twitterで「童夢にいるよ」と投げて気長に待ってたら来てくれた。3時間以上風呂入ったり出たりしてたけど(笑)
乗り換えるぜぇ!
もう10時くらい、飯だ飯だっ!
「おいパイ食わねえか」(違
冷凍ハンバーグでした(笑)
日をまたいで1時くらいにテント設営完了。
なんで1つのテントに2つシュラフが並んでいるかって?
じゅえる氏が夏用メッシュテントでこの大地に踏み入れたからです。
・・・お互いにふざけた装備で来ちゃったね。
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(この記事は、前ブログ「heliumucublog(雨の音、カブの音)」からインポートし、多少編集を加えたものです)
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