青パーカーの書き散らし

宗谷岬でまた会おう。旅の記憶と知識の記録。

18.12.01 バイト上がり_PJ(パイロットジェット)とAS(エアスクリュー)に関して

12月1日。
本日は曇りのち曇りにて、朝11時から夜10時までバイト戦士であった。
 
 
さて、本日も激務であったわけですが、表題に関して、バイト中にずーっと考えていたことがあります。
 
昨日のスロー系キャブセッティング中、パイロットジェット(以下PJ)とエアスクリュー(以下AS)を触っていたときのこと。
途中でASを10まで下げた時に、「相対的に空気の量が多くなったんやからASは閉めればいいんやろ」と思っていたのが、なぜか開けると回転数が上がりました。
そのためメモには"ようわからん"って書いてあるのですが、ああああああああああああ
 
 
 
 
自分はこれまで「PJを濃くしたのだからASで燃料を薄くする必要があるんやな。なら空気は多いほうが薄くなるはずやからASは開ける方向に変化するんやろな、多分。知らんけど。」的な思考にありましたが、セッティングしてゆく中、どうもこの認識に違和感を覚える事がありました。
 
 
スロージェットとも呼ばれるPJですが、これは主にアクセル全閉時のキャブレーションに作用します。
"主に"と書いたのは、PJから吸われたガソリンは常にメインボアに吐出されているためですが、高開度域では極めてその作用度合いが少ないためです。
理論上PJを変えれば中開度域も高開度域もキャブレーションが変化するはずですが、クリップやらニードル、メインジェット(以下MJ)の作用度合いに比べると、PJの作用度合いはそれほどでは無い。
きちんとセッティングを出すならばこれを考慮する必要がありますが、今はとりあえず隅においておきます。
 
さて。
のっけから脱線しましたが、PJからガソリンが吸われるときその吸入量を決めるのがASです。
よくあるキャブレターでは、キャブレターメインボアのエアークリーナー側にAS経路の給気口が設けられております。
ここから吸われた空気はキャブレターボディ内の細い管を通り(メインボアとは別)、やがてPJによって吸われたガソリンがメインボアに吐出する部分に至ります。これを書いたのが下の残念なみくにの図。
 
 
図 残念なみくにのキャブ
 
これ、ちゃんと分解したわけじゃないからASの取り付け位置がよく分かってないんだけど、概ねこんな感じ。
即ち、エアクリ側から細い管に空気が吸われ、その管の前と後とで発生する負圧によってPJからガソリンが吸われる。
・・・ということは、負圧の度合いによってガソリンの吸われる量が変化する訳で、言い換えれば、流速の変化によってガソリン吸入量が変化する。
この"流速を変化させる者"のが他でもないASであって、ASは決して「くうきを ふやしたり へらしたり して ねんちょうを かえるよ!」ってやつじゃあない。
ASは「流速を変化させることでPJからのガソリン吸入量を変化させる」ものだ。
 
とすれば、昨日の「PJを薄くしたらASを締める方向に調整する必要が生じた」ことへの説明がつく。
だってPJ薄くしたんだから流速増やしてPJからのガソリン吸入量を増やす必要があるんだもの。
これまでの僕の認識は間違っていた。
 
ほんわか知識でセッティングができるほどキャブレターって精密機器は簡単じゃない。
けど、理論を押さえればちゃんと分かるんだ。
 
さて、明日は明朝にツーリングなのでとっとと寝よう。
チューンドエンジンだけど、OH後200km走ってオイルを交換する必要があったので、手持ちの5W-30を入れた。
 
今夜は恐怖の熱ダレの夢を見るかもしれない。
 
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