前回の記事: 選択しなかったプコブルー(紹介) - 青パーカーの書き散らし
てなぁわけで、この度はカブの祭典・2023 全日本カブ耐久 GW大会に出走いたしました。
レギュレーションはこんな感じ。
- 1チーム2人以上 2時間耐久レース
- カブ、バーディ、メイト、他カブ系のバイク限定
- 改造範囲: マフラー、タイヤ、リヤサス、ジェット類、プラグ、スプロケット、ステップ、シート
公式のレギュレーションシートのリンクも置いておきます
http://www1.kcn.ne.jp/~happyend/race-info/cub.pdf
レース直前
たまたま一緒に帰る知人とともに4月30日の朝に関東を出て、舞鶴高専へお宮参り(?)してから実家で一泊、5月2日の夜に大津で決起集会を開き、守山でハイエースの荷台に寝っ転がり翌朝レースデイ。
朝6時のゲートオープンすぐに近畿スポーツランドに乗り込みましたが、すでに下のパドックは一杯。
パドックとサーキットがすり鉢状になっていて上の方にもパドックがあるので、コースがよく見える高台にハイエースを停めました。
近畿スポーツランド自体が来るのが始めてでしたが、流石天空のサーキットと名高いだけあります。
バッチバチの狭路林道を登って登って、酔いながらたどり着きました。
着いてすぐマシンをおろします。
レギュレーション上はセンタースタンドサイドスタンドが外せない場合は何らかの方法で固定すれば良いことになっていましたが、どこを見てもつけたままのチームが居ないので外すことに。
受付車検が7時からなので大慌てで作業します。
車検時には、ゼッケンに「F」の文字がないことで指摘を受けました。
お前「F」の文字もゼッケンなんかい。
そんなゼッケン見たこと無いぞ...と内心思いながら、車検場の人がマステでFの文字を追加してくれました。
次回からは忘れないようにしよう。
7時半から公式練習走行が15分間あります。
ピット出口にカブが殺到するわけですが、マシンの迫力が違います。
てっか排気音、レスポンスが自分たちのバイクとまるで違っていて、こんなヤツラに混じってレースするんかよ!と。
穏やかじゃない。心の中が穏やかじゃない。
練習走行が終わったら、8時半からブリーフィング。
ブリーフィング中に乾式クラッチの音がして、じゅえる氏が応援に来てくれました。
レース開始 〜 ゴール
レース開始。
— WRC-Factory (@WRC_Factory) May 3, 2023
いつものやつキマリましたw pic.twitter.com/GQugEFzZhc
レースのスタートはル・マン式スタートです。
いつもモテ北のレースに出るときは、エンジン始動した状態でスタートになるんですが、このレースは本格派で、エンジンストップ状態からのスタートでした。
スタートダッシュだけはうまく決まり、先頭のキャブクラスの集団と一緒になって8番手で1コーナーへ。
その後は、、、加速が悪くてね...
ただ、意外と周りのマシンも遅くて、加速性能だけ見ていると本当にエンジンはフルノーマルなんだな、と。
立ち上がりで加速負けする感じがあるのは、リトルのバンク角が浅くて、スピードを乗せたコーナリングができないことが8割、あとの2割は加速性能に作用するマフラーの影響かなって感じ。
あと、気になったのはフロントサスです。
レギュレーション上、フロントサスは交換不可能なのでどうしょうもないんですが、コーナリング中のギャップなどでフロントから暴れて、かなり不快です。あとはステップを擦っている状態でギャップを踏むと、フロントサスが更に縮んでいくのでステップがめり込む危険性があります。
ボトムリンクのせいでブレーキを掛けてサスを縮めることもできないので、なるべくケツ目に乗るとか、そういうことで頑張るしか無いと思う。
※リアサスは交換可能。
ちなみにうちのチームは会社の元上司、同僚の3人構成です。
2人はバイクレースに出たこと無いメンバーで、つなぎも持っていませんが、レギュレーションでは肘膝パッドが入っていればOKなのでツーリングの服装で参加しています。もちろんブーツや手袋、ヘルメットはしっかりとしたものが必要です。
無事に2時間が経過してチェッカー。
15分2スティントづつと、装備交換の時間でピットイン時間が思いの外取られ、最後は私が20分間走りました。
オレァ...ついに全日本ライダーになってしまった。
おまけ
タイヤはTIMSUN TS692を選択しました。
いつも使っているD107にしたかったんですが、値段があまり変わらなかったので。
このタイヤかなり変なパターンで、エッジの横はなぜかイボイボになっています。
イボイボになるとどんな良いことがあるのかはわかりません。
しかも溝のパターンが炎が立つような感じになっていて、ストレートに言うとダサい。
感触は、立ち上がりで寝かせた状態でアクセルを開いていくと横に逃げるような感じがあります。
パターンによるものなのか、それともタイヤの柔らかさによるものなのかはわかりませんが、レーシングレインタイヤみたいなたわみ方。足回りに違和感を感じる感じです。
それでも、公称3馬力しか無いエンジンなのでパワースライドになるわけもなく、フロントに至ってはボトムリンクなのでグリップの限界を超えることは無いでしょう。
2時間を走って上の写真のような状態なので、まだまだ余裕はあります。
空気圧はF1.95-R2.00で走っていたので、次はもう少しだけ上げてみてどうなるかを試してみたいです。
あと気になったのは、ステップのペグと、スプロケットですね。
ステップに関しては純正ゴムで、踏ん張りが効きません。
スプロケも純正状態だと思うので、4速がオーバードライブになっていて直線でもうチョット伸びが足りない感じ。
次戦はここらへんを改善したいですね。
参戦にあたり、遠路はるばるバイクで現地まで来ていただいたライダー2名、応援&サポートに来ていただいたじゅえる氏、ありがとうございました。
また、主催者の皆様、レースディレクションやコースマーシャルの方々、本レースが開催できるのは皆様のご助力のおかげでございます。公式カメラマンの山田さんもカッコいいお写真ありがとうございました。
では、また夏休みか、最終戦でお会いしましょう。