heliumuです。
前回までで準備編含め計15回でお送りしてきた年越し宗谷岬ツーリング2020-2021。
中身としては半分以上が脱出という感じでスッカラカンですが、見応えを感じていただければ幸いです。
さて、本記事は、抜けていた装備の話やリザルト等もチラ見せしつつ総集編的な記事にしてみました。
ややネタバレ的表現があるかもしれないので、はじめからご覧いただくほうが楽しいかもしれません。
準備編
目標を設置しないと人は動けない。
私はその目標を設置してなお動けないような人間ですが、年に一回のこのツーリングだけは例外です。
毎年、お金も時間も湯水のように注いできました。
(毎年際限なしに理想を追っかけることをやめないからお金がない)
春になって、今年こそはリトルカブで~といいつつ課題を洗い出しながら、あーでもないこーでもないとやっていたらお金も時間もなくなって結局ダメってのがここ2回の実績です。
今年は去年一昨年からのキャリーオーバーでエンジンだけは決まっていたので、車体に専念できました。
おまけでいらないところまで手を出して、F、Rサス、リム、タイヤ、ハンドルカバーヒーター、風防、増槽、リア14インチ、アレヨ、コレヨといった感じで、「結局いつもの準備量と変わらなくね?」というようなてんこ盛り具合です。
20.11.15 年越し大間岬? 準備状況1 - 青パーカーの書き散らし
20.12.20 年越し大間崎? 準備状況2 - 青パーカーの書き散らし
20.12.26 年越し大間崎? 準備状況3 - 青パーカーの書き散らし
本編
本州アタック編
12月28日、夜中の夜中まで最後の仕上げを施して、翌29日は仕事を早めに切り上げ出発。
自賠責保険の原本が無かったので、最寄りの支店で再発行しつつ。
タイヤは最後まで掛かったので2、3度しか試走できてないのですが、交差点を曲がることでさえ細心の注意が必要なほど滑る滑る...。
本当に北海道まで走れるのか?
走れなければ大洗でフェリーに乗る?
そもそも大洗まで走れる??
そんな葛藤の中での北行開始。
20.12.29 年越し大間崎? #1 夜明け - 青パーカーの書き散らし
20.12.30 年越し大間岬? #2 撤退戦 - 青パーカーの書き散らし
北海道上陸編
本当は31日に大間でキャンプして、翌日からは道東をめぐるツーリングにするつもりでした。
しかし、蓋を開けてみれば本州の雪道は想像の上をゆく悪路。
ハンドルが取られ、また べっとりとした重たい雪がヘルメットシールドに張り付き、前が見えない。
ひょっとして新兵装の足回りやタイヤが良くないのか?
・・・悩んで足踏みしていても良くないってことで、福島手前で折り返してフェリー乗船を決定。
行って走れればヨシ。走れなければ別の手段で楽しむか、ネカフェで芋って帰るだけ。
20.12.31 年越し宗谷岬4 #3 上陸 - 青パーカーの書き散らし
20.12.31 年越し宗谷岬4 #4 闘いの始まり - 青パーカーの書き散らし
いざ北海道で走り出してみると、これが案外グリップする。
今まで以上に倒せるし、タイヤの完成度は悪くないみたい。
苫小牧の近辺ではまだビビりながらでしたが、千歳を超えて圧雪路に入ってからは勝利を確信しました。
ここから予定変更して、この日のうちに宗谷岬を目指すことに。
どうやら、アスファルトではとても走りにくいタイヤだったみたいです。
21.1.1 年越し宗谷岬4 #5 本当の戦いの始まり - 青パーカーの書き散らし
・・・が、年始早々待ち受けていた試練は、思いの外ハードでした。
21.1.1-2 年越し宗谷岬4 #6 脱出行 - 青パーカーの書き散らし
脱出編
ここからさきは補足詳解してもあまり楽しくないので、ぜひ本編をご覧ください。
21.1.2 年越し宗谷岬4 #7 ザンギとの戦い - 青パーカーの書き散らし
21.1.3 年越し宗谷岬4 #8 4輪生活はじめました - 青パーカーの書き散らし
21.1.3② 年越し宗谷岬4 #9 回収 - 青パーカーの書き散らし
21.1.4 年越し宗谷岬4 #10 残る課題はひとつ - 青パーカーの書き散らし
21.1.5 年越し宗谷岬4 #11 ご注文はラーメンですか?海鮮丼ですか?オスパで寝てないでとっとと行った方がいいですよ - 青パーカーの書き散らし
21.1.6 年越し宗谷岬4 #12 フェリーでぐーたらする回 - 青パーカーの書き散らし
反省会
個人的な反省会なので、興味がある方以外は飛ばしてください。
年越し宗谷とかで情報を探している方には役に立たないと思います。
課題
今年は新しい取り組みを実施した、いい年でした。
これは、4年前の「なにの課題もない」北行から得た教訓です。
やはり、課題を見つけて克服してゆくことが、人生を退屈にさせないエッセンスであると考えます。
最後に行ったときにはリトルカブで行ったのだったのですが、あのときの課題はこんな感じ。
- 粗悪タイヤ
- ハイレスポンスエンジン
- 粗悪タイヤのせいで足回りがわからなかった
この年まではJA07で行っていたこともあって、気候や路面、走り方といった知識的なところの回収はできていましたが、車体のセッティングはほぼ実施せず、タイヤも市販品といった状況でした。
だからはじめてリトルカブで行って手探りのところが多くて楽しみにしていたのですが、タイヤがだめだったせいでほぼほぼ走ることなく終了。
そうしたこともあって、何が必要最低限なのかの判断がやや曖昧な状態で課題を設定しました。
■2019年からの課題
- エンジン レスポンスダウン(2019年に実施)
- ハンドルカバー内ヒーター
- 足回り改善
- リア駆動力アップ
- バネ下動き改善
- 航続距離のアップ
検討→購入→実装→テスト→検討...の破産サイクルを回しに回した挙げ句、走れたのは3日ですが得るところは大きかったかと。
今年の成果をまとめるとこんな感じです。
■2020年リザルト
題目 | 結果 |
---|---|
自作タイヤ | 圧雪◎、アスファルト×、アイスバーン○。 前後アウスタB級タイヤベース。ブロック高さはそこまで無し。 アスファルトで走りにくいのはピン突き出し高さがありすぎたことも原因だが、タイヤ自体の特性の可能性大。 |
Fリムアルミ化 | ハンドリング改善。 バネ下重量の低減により動きも改善している...のかもしれないが、変更点が多く体感できず。 リアを鉄のままにしたことは結果として効果あり。 行く前に「ひょっとしたらパンクしたまま走る可能性あり」と想定していたことが伏線だったのかもしれない...。 リムが深いのでタイヤ交換はしづらい。 |
アンチリフト化 | ボトムリンク比で良い...はず。 ボトムリンクで雪道を走ったことが無いため比較不明。 |
キャブ | 19年に様子を見たミクニフラット24と京浜PE24をコンペして前者を採用。 アイドリングできないのは変わらず。 気温が低くなるとパパパパするし戻らないが、データ取得忘れ。 本州の湿気高めで張り付きあり。 |
リア14インチ | 多分よかった。 結果的にはストロークの長いサスを使うための意味合いが高かったかも。 |
リアサス | 雪が深い場所でイニシャル高めてフロントの接地感調整できるのが強かった。 |
増槽 | ヨシ。燃費30から35のため200km走れるか走れないかって具合。 逆になければヤバかった。 |
ウインカーSW | 旧カブの配置だとハンカバが邪魔→ウインカーが出せない→位置変更。最高。 |
ハンカバ内ヒーター | 手のひらは温かいので、発想を変えて手の甲を温める仕組みをつくってみた。 効果大だが断線。 |
セッティング | 半開、全開でノッキング、パワーダウン。 整備性の悪さから、騙して乗っていたら...。 |
ハンドル | ガタガタしていた。 |
防風 | 風防の整流効果が微妙。 ヘルメット付近への巻き込みアリ。 |
荷物 | 2年ぶりでパッキングがわかりませんでした。 |
オイル漏れ | 先に行く気持ちが先行して確認を怠りました。 |
ヘルメット | シールドがバキバキになりました。カムイ2ではならなかったため、完全に油断。 新品シールド+ピンロックでもだめなのは構造の問題? |
■2020年課題
- ハンカバ内ヒーターの方式変更
- キャブヒーター弱すぎる?
- タイヤのデータ取り
- テレスコのほうが良いのか?
- エンジン(パワー不足→セッティング?、燃費改善)
- 走り方 もっと攻めれてたと思う
- ヘルメット Z-7は相性が悪い?
- ハイビームスイッチ押しづらい
- 道東偵察できなかった
まだまだある気がしますが、出てきただけで辞めておきます。
行程詳細
費用
食費: 2万円
ガソリン: 2300円
陸送費: 4.2万円
フェリー: 3.7万円
宿泊: 8070円(4快活)
ヘルメット対策: 2.3万円
ルート
埼玉→福島北
福島北→R40経由→仙台→フェリー
苫小牧→三笠→留萌→106経由稚内
稚内→宗谷岬→枝幸
枝幸→高速バス→旭川→電車→森林公園
森林公園→新さっぽろ→ハイゼット→R12→R275→美深→枝幸→紋別
旭川→吹上露天の湯→小樽→新さっぽろ
新さっぽろ→札幌→新さっぽろ→小樽→フェリー
フェリー→舞鶴→小浜
それでは、ここまで。
過去の年越し宗谷岬まとめリンク
2016年: 年越し宗谷岬 まとめ 2016-2017
2017年: 年越し宗谷岬 まとめ 2017-2018
2018年: 年越し宗谷岬 まとめ 2018-2019
2020年: 年越し宗谷岬 まとめ 2020-2021(この記事)